Archive from 4月, 2014
4月 24, 2014 - 炉台    No Comments

防火壁と薪ストーブ

桜が散り日に日に気温が上がる今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は、薪ストーブを設置する上で大切な防火壁のお話をさせて頂きます。

薪ストーブを可燃物からある程度の離隔距離をとって設置していれば薪ストーブ本体の熱で直接火事になることはありません。
しかし、薪ストーブ本体から出る遠赤外線は壁内部の躯体や木部を徐々に炭化させます。炭化した木部は発火点が低くなるため、通常より低い温度で発火してしまいます。

たまに何十年も昔に定められた離隔距離をとらず防火壁も造らずに薪ストーブを設置、リフォームなどで壁を壊してみると内部の躯体が炭化し、もう少しで火事になっていたなんて話も耳にします。

そういったことを防ぐためにも薪ストーブの周りには防火壁を設け、定められた可燃物からの離隔距離を守りましょう。

ただ、防火壁と言っても燃えない素材で造るのではなく壁から25mmの空気層を設け、ケイ酸カルシウム板などの不燃の材料で下地をつくり、そこにタイルやレンガ、石、漆喰などの特定不燃材で仕上げなければなりません。

そして、防火壁はただ家を守ってくれるだけではありません。
薪ストーブのある空間をよりひきたて味わいあるものにしてくれます。

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東京ストーブでは煉瓦やタイル、天然石等たくさんの種類のサンプルをご用意しております。
サンプルがないものに関しては弊社からサンプルをお取り寄せいたします。

また、今までに設置させて頂いた施工例などもご用意しております。
特殊でこだわりの防火壁などお客様がお望みであれば可能な限りお答えさせて頂きます。

それではご拝読ありがとうございました。
また、次回をお楽しみに・・・

4月 11, 2014 -    No Comments

春の薪作り

東京ストーブスタッフCです。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

私としては一か月ぶりのブログ更新になりますが、その間には桜が咲いて、ようやく春の
訪れを感じたかと思えば、さみしい事にここ桜上水では、ほとんどが散ってしまいました。

 
ただ、私が住んでいる相模原の山間部では、ようやく満開の時期を迎えて、
山の所々を、山桜が綺麗なピンク色に染めてくれています。

もう少しすると新緑になっていって、とても心地良い季節ですから、来年、再来年の
ストーブシーズンを見据えて行う薪作りはとても気持ちいいものがありますね。

 

私は今日もせっせと薪作りに励んでいますが、薪ストーブの良い所の一つは、
やる気にさえなれば自分で燃料を作れることですよね!!!

 

上の写真は2か月ほど前に行った現場のすぐ隣の解体現場に放ってあった大木です。

現場の方に声をかけてみると「是非持って行って!」と言って頂きました。

しかしながら。
車に乗せようとしましたが、かなりの重量。。。

あまりの重さに二人で顔を見合わせてしまう場面もありましたが、そこは意地を見せて、
なんとか持ち帰る事に成功しました。

 

 

今日薪割りに使用した斧は、薪ストーブユーザーなら一度は目にしたことがあるであろう、
グレンスフォシュ・ブルークスというスウェーデンのメーカーのものです。

 

グレンスフォシュは100年以上も前から斧を生産している老舗メーカーなんですが、
この斧、制作段階で分業することなく、一本の斧を1人1人の職人が最初から最後まで、
作りあげるのがこだわりで、斧頭にはスウェーデン王室認定刻印と製作者のイニシャルが刻まれています。

 

振った時のバランスや柄の握りも良くて非常に使いやすいですし、何より見た目がかっこいいですよね。

本当に男心をくすぐる逸品です。

 

使い込むほどにどんどん味が出てくるので、きっと愛着が湧いてくるのでは。

これから初めて薪作りをされる方にも、本当におすすめしたい斧です。

 

グレンスフォシュの斧はヘッドや柄のサイズが大小様々なラインナップがあるので、きっとしっくりとくる一本が見つかると思います。

 

東京ストーブでは、グレンスフォシュの斧を実際に使って薪割り体験が出来るので、

「斧を使って薪割りをしてみたい、どんな斧を買えばいいか分からない」

という方は、是非足を運んで頂ければと思います。

遠慮なくリクエストしてくださいね。

 

それでは皆様のお越しを心よりお待ちしております。

           

4月 6, 2014 - 薪ストーブ    No Comments

薪ストーブに思うこと

日に日に暖かさが増していく中で、とうとう東京でも桜が花開き春の訪れを確かに感じるようになりました。
それと同時に薪ストーブの季節は終わりを迎えているんだなと感じる今日この頃です。

そうはいっても、同じ東京でも少し西の山間の方へ行けば、まだ朝晩はそれなりに寒く、薪ストーブの出番もあるかもしれませんね。

薪ストーブユーザーとしては

「まだもう少し、もう少し楽しみたい」

という思いと、

「薪の残量が・・・。」

という不安との間に苛まれる、何とも言えない日々です。

 
薪ストーブの炎

 
薪ストーブはきっとめんどくさいものです。
薪を用意しなければならない。

薪が無くなれば不安で仕方ない。

エアコンのようにスイッチ一つでつくわけではない。

火の面倒を見なければいけない。

暖まるまで時間がかかる。

 
でも言い方を変えれば、

薪作りは楽しい。

薪棚が埋まっていく充実感は何物にも代えがたい。

薪があれば電気やガスが止まっても何とかやっていける。

火を起こすのは楽しい。

火が燃えている様を見ていると時間が経つのを忘れる。

炎のゆらめきは飽きない。

体の芯からぽかぽかする感触は他の暖房器具では味わえない。

 
 
マイナスなところはプラスでもあるんです。

 
 
 
大変だ、という眼鏡をかけて見る薪ストーブライフは苦労ばかりかもしれないけれど、

楽しい、という眼鏡をかけて薪ストーブライフを想像すれば、それは幸せの塊だと思う。

薪ストーブだけではなくて、きっと何だってそうなんだと思う。

 
春の訪れと共に薪ストーブの炎を眺めながら、そんなことを考え耽っています。