本日は、リフォーム工事に合わせて薪ストーブを導入されるB様邸に、屋根の開口~チムニー(煙突囲い)立ち上げ、煙突の取付に行って来ました。
チムニー(煙突囲い)の造作が必要になるのは、下屋(2階建ての一部だけ1階しかない部分にかかっている屋根)、や平屋で煙突の長さが十分とれない場合、チムニーを立ち上げて煙突の長さを稼ぐ場合です。
それともう一つ、今回のように屋根材がガルバリウム鋼板葺きの場合です。
煙突周りで使用する部材はほとんどがステンレス製なので、ガルバリウム鋼板とは相性が悪く「電蝕」という現象を起こします。
「電蝕」というのは異なる種類の金属同士が接触して、さらにそこへ電気を通しやすい水がくることで、腐食を起こす現象です。
電蝕を起こさないような細工も方法としてありますが、今回はチムニーを立てることにしました。
まずは屋根の450ミリ角で開口をあけていきます。
ここでは「垂木」という屋根を支えている木材の一部をカットするので、その補強も行います。
チムニーは煙突の荷重を受ける部分なので、この補強が大切です。
屋根の構造をしっかりと理解した上で、どのように補強するのか決めています。
続いて、事前に製作しておいたチムニーを開口に合わせ取り付けしました。
一階の天井部分までしっかりとケイカル板で耐熱処理してあげます。
中に見える丸型の金具は煙突の支持金具です。
弊社で使用している煙突は1メートルで10キロほど重量があるので、しっかりと支持部材で固定してあげる事がとても重要なんです。
今日の作業はここまで。
このあと、雨が降っても大丈夫なように念のため養生をして明日に備えます。
明日は板金屋さんにチムニーと屋根周りの雨仕舞施工をしてもらい、平行して煙突周りの雨仕舞いを2重3重と行っていきます。