本日は神奈川県の葉山町で薪ストーブの煙突工事をやってきました。
屋根の上からは街並みが一望でき、さらにその向こうには海まで見えて、仕事で来たことを忘れしばらく景色を眺めてしまいました。
当初の予定ではもう少し後になってから煙突工事に伺うつもりだったのですが、諸事情で真夏の煙突工事となりました。
実は、建築工事で造作して頂いたチムニーに雨養生で貼ってあった防水紙が、なんとトンビにつつかれて破られてしまったそうなんです。
そんな何とも葉山町らしいエピソードで困っているとのことで急遽、貫通部の煙突工事にやってきました。
トンビも新しいお家が見たかったのかもしれませんね。
造作して頂いたチムニーの養生を剥がして、煙突にルーフサポートと呼ばれる煙突の荷重を受ける部材を取り付けチムニーにしっかりと固定していきます。
断熱二重煙突は1mの長さでも10㎏程の重さになりますので、こういった支持部材を数か所に設置し重さを分散させて設置します。
さらにここから、防水・気密性・防音性を高める処理や結露対策を施して、フラッシングを納めてトップを設置していきます。
これで屋根上の作業は終了です。
いやー熱かった!!
作業中、滝のように汗が出てきます。
常時水分補給!!
2リットルのペットボトルでは足りません。
さて次は室内の作業です。
ここには振れ止めと呼ばれる部材を取り付けていきます。
これは煙突の荷重を支えるものではなくあくまでも煙突が振れるのを防ぐ為に設置する部材です。
一般的な木造住宅の場合は、天井付近に荷重を受けられる構造材がくることは少ないので、この下でもう一か所荷重を受ける支持部材を取り付けます。
その後は、また断熱工事をしてステンレス製の化粧板で開口部を覆います。
これにて本日の作業は終了です。
ちなみに壁が格子状になっていますが、これは竹木舞といって伝統的な日本建築の内壁の下地です。
竹木舞に泥を塗って土壁にするわけです。
土壁は調湿作用がありますから、湿気の多い日本の風土にはあっている工法と言われています。
今ではなかなか見る機会はないので、良い経験でした。
とても立派な家屋であっけにとられてしまいました。
手間と技をかけて建てられているこちらのお宅は今度は10月頃に本体設置にお伺いさせて頂きます。
工事も終盤に差し掛かっていると思いますので楽しみです。