燃費と良い燃焼

この週末はショールームでも火を入れて、ついに薪ストーブの季節到来を感じました。
とはいっても、来週はまた30度近くまで気温が上がるとか。。。
本格的なシーズンインはまだ少し先になりそうですね。

 
でも、やはり気温がぐっと下がり始めた途端。
まだ煙突掃除やメンテナンスをされていないお客様からたくさんのご連絡を頂くようになりました。
本当に有り難いことに今月はもはや予定はパンパンな状態で、メンテナンスだけで20軒以上。
ストーブや煙突の設置工事もたくさん予定させて頂いてます。

 
そんなわけで、連日メンテナンスにお伺いしていますが、やはり気になるのはススの付き具合。
煙突の中やストーブの状態を見れば、どんな薪を焚いていたのかとか、
どんな焚き方をしたのか、ある程度は分かってしまいます。

湿った薪を焚くことがあって、でも燃焼温度は上がっているとき。
煙突の中

薪が湿っていて、温度も上がっていないダブルパンチ。
角トップの中

このくらいなら合格の範囲でしょうか。
煙突の中のスス

角トップの中がこれだとちょっと。。。
角トップの天板

 
気が付いたことはお客様とお話しして良くなる方法をご説明させてもらっています。
その中で特に思うのは、良い燃焼と燃費の両立はなかなか難しいということ。

 
触媒のストーブでも、クリーンバーンのストーブでも、煙が少ない良い燃焼の大前提は、1次燃焼の状況が良好なこと。
2次燃焼で処理できる煙の量ってやっぱり限界があるんです。
燃費を良くしようと酸素の供給を減らすと、煙はより多く出るので二次燃焼でも処理しきれなくなってしまいます。

さらに給気を絞るタイミングが早すぎたりすると、もう大変。
二次燃焼に必要な熱も足りず、余計に煙が、タールが、たくさん発生します。
それに暖かくもならないですし。

 
燃費を良くしようと給気を絞るのは、1次燃焼がしっかり出来上がってからにしましょう。
よく言われる「熾火」がしっかりとできることが大事です。

薪の量と、酸素の量と、熱の量。
この3つがバランスよく与えてあげましょう。
ストーブが燃えている様子をよく観察すると、どんな塩梅がベストなのか、分かってくるものです。

頼りになるのは温度計や取扱説明書ではなくて、ストーブとの会話ですよ。
きっとそこに薪ストーブの楽しさの一つがあると思うですよね。

 
薪ストーブ専門店 東京ストーブ
TOKYO STOVE SUPPLY


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